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経営の難局を乗り越えるための対策
余裕のある時期に決算を行う
個人事業主の場合、12月31日が締め日であり、翌年3月15日までに税金を納めなければならないとされています。
しかし、この時期は他の業務で忙しく、決算処理が滞ることもあります。
一方、法人化すれば、決算期を自由に設定できるため、繁忙期を避け、余裕のある時期に決算を行うことが可能です。
これにより、従業員の負担を軽減し、業務がスムーズに進行します。
また、事業の流れに合わせて最適なタイミングで決算ができるため、会社全体の運営効率が向上します。
ただし、決算期を後回しにしすぎると忘れてしまう可能性もあるため、スケジュールをしっかり管理し、適切なタイミングで決算を行うことが重要です。
法人化による老後の安定
法人化をすると、赤字を最大で10年間繰り越すことができ、赤字が出たとしても翌期以降の利益と相殺して税金の負担を軽減できます。
この繰越制度をうまく活用すれば、長期的な事業運営を行いながら黒字回復を目指すことが可能です。
さらに、法人化のもう一つの大きなメリットは、社会保険に加入できることです。
社会保険に加入することで、将来的に受け取る年金が国民年金よりも高額になり、老後の生活がより安定します。
また、従業員も同様に社会保険に加入できるため、優秀な人材を集めやすくなり、会社全体の福利厚生が充実します。
法人化は、ビジネスの成長だけでなく、将来の安定を確保するためにも非常に有効な選択肢です。